テスラコイル

1999年に半年ほど、転職の準備期間としてのんびりする機械が得られたので、前々から購入したいと思っていたテスラコイルのキットをアメリカから取り寄せてありました。

10年ほど前に、Thomas Henry Moray やNikola Tesla の公開特許を日本の特許庁で見つかるものを入手して、何かおもしろいことができないかと、文書とにらめっこしていて、いつかはテスラコイルをいじってみたいと思っていたからです。

漸く、意を決して、組み立てることにしました。
テスラコイルは、電磁波で周辺の電気製品を壊す可能性があるので、今まで手をつけること無く、購入以来、シンガポール–>福井県–>東京と引っ越すごとにただただ持ちあるいてきておりました。トランスがバカでかいんで箱も重いんです。。。

土曜日から作り始め、週末で完成させるはずが、キットの材料が古くなっていたので、いくつか東急ハンズで買い直すものもありましたが、無事に完成しました。

しかし、完成品は、何か予想してたのと違うんです。テスラコイルらしくない。見た目はまるで『特大の黒いローソク』。そうなんです、テスラコイル特有の頭の部分につけるアルミ製の輪っか「トロイド」というものが無かったんです。

慌てて、昔し買ったアメリカの会社のHPを探すと、ありました!別売品で売っているのです。値段は、30ドルほど。たいして高くない。でも、発注からの時間とアメリカからはたぶん国際宅急便などで送ってくるので、送料や関税で取られる税金を考えると、割に合わない。そこで、取り急ぎ、近所の100均で物色していると、見つけました代用品。アルミ製のボールです。本来、ドーナッツ状にした方が放電しやすいので、あんな形状になったんでしょうが、しょうがない、100均の二つのボールを貼り合わせて球形のドロイドを作りました。

貼り合わせには、本来、ドロイドにはちゃんと溶接したものがいいんでしょうが、それもあり合わせ。ボールの端にドリルで穴を開け、同じくアルミのリベットで固定で即席ドロイドが完成しました。

すばらしい!完成です。
これで、火花放電すれば、文句なしです。

早速、電源を入れてテスト!と行きたいところなのですが、場所が、狭い池袋のマンションのPCなどの電気機器の詰まった部屋です、ここで電源を入たらどれだけの電化製品が飛ぶかわからないので、そのまま、知人のテスラコイル研究をしている方に差し上げることにしました。梱包のした際に、念のため、「爆発してしても大丈夫なように、庭でテストしてください。」と書いた紙を思わず入れてしまいました。

ちなみに、取説には、『2分以上の連続運転はしないこと』と書かれておりました。

知人は、凄い人で、テスラコイルと同じものを直流でやろうと30年近く研究してました。最終的に、直流版も成功したとか。ただし、機械が6畳の部屋いっぱいの大きさになってしまったとかで、そのまま、オリジナルの交流テスラコイルの応用技術の研究に勤しまれております。

私が作成したのは、高さ45cmほどのもの。アメリカでよくあるような1m級のものに比べれば、おもちゃですが、しっかりとした品です。テスラコイル自体の回路は、非常にシンプルで、部品点数も少ないので、工作が好きな方であれば、誰でも作れると思います。ただし、高電圧の製品なので、電源を入れる際の取り扱いは、要注意です。決して遊び半分で、運転させてはいけません。

このテスラコイル買ったときに、超ミニサイズで手に乗るほどのテスラコイルも一緒に取り寄せていて、こっちの方は直ぐさま組み上げておりましたが、ミニサイズに比べると、このキットはやはりすごい迫力です。更に、回路には、火花放電のためのギャップもちゃんとついています。このギャップもちゃんとネジ式になっていて、ギャップの幅を調整できるようになっているのです。さすが出来合のキットには、一通りの機能が付いてありがたいです。

いつか機会を見つけて、知人のところに行って、このテスラコイルの運転状況を見てきたいと思います。

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