1.新世界での共通認識と価値観、社会基盤

これから創ってゆく新しい社会は、どのような共通認識と価値観をもち、何を基盤とした社会であるべきか?

(共通認識)
・誰もが自己実現することができる。
・魂が不変であるという認識の確立。
・愛と調和、感謝とワクワクどきどき。

(価値観と社会基盤)
価値の基準が「個人の社会貢献度」とする社会基盤。
人々は、「自分が他人や社会に役に立つ」と感じられることを目標に生きる。

「人は、他人から認められることによって、自分の価値を見つけ、存在意義を感じ、満たされるもの」という原則があります。

自分自身の価値を認識するために必要な条件とは?

・自分の価値を認める人がいること

・自分が存在できる場があること

・自分の今の現在地(位置)を確認するための比較対象があること

などになります。これらの条件が揃うことによって、人や社会に役に立っている自分を認識出来るようになります。そうすることによって、「何かに対して努力している自分」を感じれる様になり、それ自体に価値を見いだす様にすらなります。そうなってくると、価値が価値を生むという相乗効果が出てきます。

社会貢献度が社会の基盤になると職種や業種によって人の価値を判断するような差別感は消えて行きます。現代の物事の価値観を突き詰めてゆけば、実際は、職種や業種に対して判断していると言うよりも、業種や職種から得られる報酬額(お金)の大小で価値を決めていると言っても過言ではありません。

お金の量による価値判断ではなく、「個人の社会貢献度」に社会基盤が変化すると、自分自身の存在意義を定義するものさしの数や機会は格段に増えてきます。自分を表現する自由度が格段に増すということです。

このような社会では、自分の可能性を自分の興味のある分野や内容で自己実現するチャンスが出てくるのです。

☆上記と比較して、今私達が生きている現代社会とはどういう社会であるか?

①現代社会が現在の様な社会となるためには、次の条件が人々の共通認識や価値観として定まっている必要がある。
 ・目に見えない世界を否定する。
 ・魂は永遠であることを知らない。
 ・人は生まれ変わっていることを知らない。

②上記①の認識と価値観が変わることによって消えてゆく現代社会の主な問題。
 ・人が見ていないから、他人に気付かれないから悪いことをしても良いという観念の消失
 ・凶悪犯罪
 ・殺人や自殺
 ・怠けや依存的な生き方

③現代社会はどのようにして人を縛っているか。
 ・お金による支配。
 ・人が人らしさを表現するため必要な愛情や思いやり、優しさなどの「人のソフト面の要素」は、お金に換算することが難しいために蔑ろにされている。現代社会では、人はお金に換算しやすいものに意識も時間も集中するようになっている。
 ・お金を稼ぐこと(生命維持の為の条件)と労働(仕事)とは本来別のものであるはずが、支配のためにお金と労働を連動させている。つまり、生きてゆくためにはお金が必要で、そして、そのお金を得る為には必ず働かなければならない。こうして、自発的ではなく強制的に働かせる仕組みをつくっている。
 ・教育と価値観を固定することにより、盲目的に「やって良いことといけないこと」を定義している。
 ・社会のシステムの中に支配する側とされる側が自然に分かれる仕組みが盛り込まれている。

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