日本発 メタサイエンス学会の産声か

2012年9月の29日30日に由井寅子代表が率いる日本ホメオパシー医学協会主催による「ホメオパシーはメタサイエンス」と題した学術大会が東京の神田で開催されました。

両日は、中継会場を含め約1000名もの方々が参加され、大会中、終始、熱気あふれる様子から、本大会の開催の意義が感じられます。

主な内容は、メタサイエンティストによる学術発表とホメオパスによる治癒症例の発表で構成され、両発表とも実際に起きている現象を捉えた実践的な内容であるところが非常に印象的でした。通常、科学の世界で は、まずは理論ありきで、後に実験や検証によってそれを証明してゆくというのが一般的な姿勢であるのに対し、メタサイエンスの分野では、現場での実験や事象が常に学問よりも先行しており、実際に起こってしまった新しい現象どう解釈すべきかと学問が必死に後 から追いかけてくるという面白さがあります。

この「理論は後付」という姿勢はメタサイエンス特有のものであるかといえば、そうではなく、火や電気の利用においても理論が確立する前から人々が生活の中に利用していたということは、歴史を見れば明らかなことで、現代科学もこの様な柔軟性を取り戻してゆく必要があるのではないかと感じました。

今回の学術大会で発表の機会を得たメタサイエンティストは、飯島秀行氏(一般財団法人テネモス国際環境研究会)、高橋正好氏(独立行政法人産業技術総合研究所)、宮嶋望氏(農事組合法人共同学舎新得農場)、川田薫氏(川田研究所)、本大会の主催である由井代表を含めた5名の先生方でした。どの先生のお話をとっても、皆、それぞれの専門性を極められただけでなく、その分野でのある意味、最先端の世界の科学を扱っていらっしゃる方々であるということがよく分かり ました。

例えば、高橋先生がご紹介されたナノバブルの技術に置いては、特殊装置の開発に より超極小の気泡を創り出すことが出来、そのナノバブルの効果と有効活用においても、既に産業施設への導入がなされ、既存の技術では十分な処理をすることが出来なかったある特定の廃棄物の処理が、ナノバブルの利用によって可能になっていることでした。しかしながら、この様に既に実用化が完了している技術でありながら、既存の自然科学の理論では、そこに起こっている現象の明瞭な説明ができないということから、広範囲な利用が妨げられているという事実もも伝えられました。

また、ホメオパシー関連の学術発表においては、昨年に引き続き児童の発達障害、甲状腺機能障害、緑内障などの回復だけでなく獣医学におけるホメオパシー利用の報告もなされ、1年間の活動の厚みが感じられるものでした。日本ホメオパシー医学協会が、日本でのホメオパシーのローカライズと実践を開始して以来14年の歳月が過ぎ、その期間に積み上げられた経験と実績は、今後の日本のホメオパシーの基礎となるには十分な価値と評価が与えられるものと感じました。

代替医療の分野におけるホメオパシーの有効性については、既に日本でもこのように多くの実証データが容易に得られる様になり、ましてや海外ではホメオパシー通常の医療活動の一つとして認知されている国も多く、日本でもホメオパシーが一般医療と肩を並べる日が来るのもそう遠くはないのではと思います。

本年11月には、ドイツにて日独共催のホメオパシーコングレスが、また、2013年にはインドでも日印共同のホメオパシー学術カンファレンスの開催が予定されており、日本の由井代表も、これらの会議での学術発表を予定しております。現在の流れを見ても、日本では多くの業界で共通するところですが、日本のオメオパシーの認知や定着に置いても日本よりも海外の方から先に進んで行くのでは無いでしょうか。

奇しくも2012年9月は、ベルギーの財団法人が、世界に先駆けてフリーエネルギーの開発技術を世界人類の共有資産であるべきと言う理念を掲げ、各国高官に対して無償公開を開始した月でもあります。

この様な 意義深い月に、日本でメタサイエンスの学術会議が開催出来たと言うことは、非常に重要で、また、これからの日本のメタサイエンスの更なる拡大と発展が望めるのではないかと期待しております。

【参考】
JPMHコングレス2012オフィシャルサイト:http://jphma.org/congress2012/

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