セシウム-137 の野菜への蓄積
本日、時間の関係で途中からでしたが、『国際有機農業映画祭2011』の中で行われたシンポジウム「有機農法は続けられるか?」に参加しました。
今月の11月12日に開催された『循環農法』の赤峰勝人さんの東京講演会にて、田畑の放射能除去に役立てばと関東圏の農家さんが実際に行っている情報を集め展示発表することが出来ましたが、今日のシンポジウムに参加し、先日発表した程度の対応では、全く及ばない状況にこれから入っていくだろうという事実に気付かされ、愕然としました。
会場からも同じ声が上がっておりましたが、「有機農法は続けられるか?」ではなく、まさに「農法は続けられるか?」が問われる差し迫った事態になっていると思います。
シンポジウムでは、特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部の河田昌東さんさんが参加されており、チェルノブイリ後にどのように放射能汚染のタイプが変わってきたかの説明がありました。放射能の漏洩によって土壌が汚染されされる訳ですが、汚染された直後とその一、二年後、五から十年後、また、更に先の時代と年月が経つにつれて、農作物が放射性物質から影響を受ける内容が変わってくるのです。
年々変化してゆきますので、一つの方向からだけアプローチでは、とても守りきれないのだということが、チェルノブイリのデータを見ると気付かされます。
直ぐにも役に立つデータとして、野菜の中で土壌の放射能を吸収しやすいものとしにくいものがあるので、そのトップ10をご紹介します。
【放射性物質を吸収しやすい野菜トップ10】
1.カラシナ
2.クレソン
3.カブカンラン
4.キャベツ
5.ダイコン
6.ハツカダイコン
7.食用ピート
8.ジャガイモ
9.キクイモ
10.レタス
逆に、キュウリやカボチャなどのウリ科の植物は、同じ汚染された土地に育ったとしても、上記のアブラナ科の葉物野菜よりも放射性物質の吸収が少ないという事でした。
参考に「セシウム – 137の野菜への蓄積」の表を貼り付けておきます。
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★より詳細な情報の欲しい方は、是非下記までお問い合わせください。
特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部
http://www.chernobyl-chubu-jp.org/